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風 COMPLETE BEST歌詞
1.海風

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

海風 吹いてた あの頃いつの時も
潮の満干に すべてを感じて
幼な心に吹いてた 淋しい時 (とても淋しい時)
今もぼくのなぐさめに吹くのは 海風… 海風…

海風 吹いてた 今はここにいるけど
時の流れが ぼくを変えても
今も故郷に吹く あの日の夢 (とてもきれいな夢)
今のぼくに何かを 残してくれた 海風… 海風…

海風… 海風…
海風… 海風…
海風… 海風…


2.3号線を左に折れ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

都会に住んでる人達は
時には海へ行きたくなる
車飛ばしながら ふとそう思う
3号線を左に折れ
海へ向う道に吹く風
今はもう冷たく 右うでをなでる

忘れさられた海は
波の音さえ
心なしかさびしい
この海で写した二人の
記念写真を今うづめて
想い出は返そう 出逢った海へ

写真に写るときの君は
いつも目をつぶっていたね
きれいなものだけを見てたかったんだね

あの街並が見える
遠くかすんで
しまっておいたストーブ
もう出さなければ
いけない季節です


3.通り雨

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

通り過ぎた雨に
細い肩を濡らして
あの娘は一人ぼっちになろうとしている
淋しいのなら忘れよう
人の心なんて
にぎやかなお祭りの人ごみの中で
浴衣がけ 細い肩 通り雨

二年ぶりにたずねた
下町のお祭りは
まるであの日と同じ顔でむかえてくれたのに
久しぶりなら忘れよう
なつかしさなんて
風車くるくると音をたてる夜に
浴衣がけ 長い髪 通り雨

幸せすぎてこわいと
大吉破いてすてた
何もかもが昔に向かって走り去ってゆく
思い出すなら忘れよう
おもいでなんて
指切りがほどけてはいけないはずなのに
カラカラと 石畳 通り雨

赤い鼻緒切らして
上目使いに笑った
かわいそうなくらいの小さな胸もと
悲しいのなら忘れよう
君の笑顔なんて
熱い涙足もとにはじけて落ちた日に
ほほ濡らす 悲しみの 通り雨


4.君と歩いた青春

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

君がどうしても 帰ると言うのなら
もう止めはしないけど
心残りさ 少し
幸せにできなかったことさ

故郷へ帰ったら
あいつらに会うといいさ
よろしく伝えてくれ
きっと又 昔のように
みんなで楽しくやれるさ

みんな いいやつばかりさ
ぼくとは ちがうさ
そして あの頃と同じように
みんなで 釣りへでも 行きなよ

ケンカ早いやつもいた
涙もろいやつもいた
みんな 君のことが
好きだったんだよ

本当はあいつらと 約束したんだ
抜けがけは しないとね
バチ当りさぼくは
だけどほんとさ愛していたんだ

きれいな夕焼け雲を
憶えているかい
君と始めて出逢ったのは
ぼくが 一番最初だったね

君と歩いた青春が
幕を閉じた
君はなぜ
男に生まれてこなかったのか


5.旅の午後


6.北国列車

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

Lu lu lu…

ぼくが君を追いかけてる
夢から目覚めたときは
汽車は夜を走りつづけ
朝の駅へついたところ

君を忘れるため 長い旅に出て
旅の終わりに この街を選んだ

去年の今頃汽車にのり
二人で旅した北国の
あの雪の白さが 何故か忘れられずに

Lu lu lu…

ぼくの他にあと少しの
人を降しただけで
汽車はすぐにまだ暗い
朝に消えて行った

おもいきり背伸びをした 薄暗い空に
君の星座がまだ光ってる

君の生まれたあの星が
こんなにきれいに輝いて
君と暮らした東京では
見たことなかったけれど

君を忘れるため 長い旅に出て
旅の終わりに この街を選んだ

去年の今頃汽車にのり
二人で旅した北国の
あの雪の白さが 何故か忘れられずに


7.星空

作詞:喜多條忠
作曲:伊勢正三

星がきれいね
とっても近く見えるわ
赤い星 青い星
私中学校の時バレーボール部にいたのよ
恋人? いたわよ
とっても背が高くて 真黒に陽焼けして
シュークリームが大好きだったキャプテン
私生徒手帳にいつも彼の写真入れてた・・・・・

でも死んじゃったの その人
どうして?
ううん お母さん教えてくれなかった
こんなきれいな星空だったわ
その人思いきりジャンプして
そう、お星さまに 手が届いちゃったのよ


8.地平線の見える街

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

汽車はもう出ようとしてるのに
あいつと握手のひとつもできない
てれくさいものさ男同士なんて
明日から淋しくなるというのに
旅に出るのはいつもの気まぐれさと
笑いながら君は言う
今頃雪に眠る北の街で
夢を見て欲しいすばらしい友よ君はいつまでもさ

酒と涙の味が同じだった
あの頃はとてもよかったね
君はそのひげをそらないで欲しい
この街で暮らした思い出として
君の部屋は車の写真と
いくつかの地図に囲まれ
西の窓から黄昏れる頃
いつもきまってカリフォルニアの歌が流れて
きたものだった
君はいつもぼくに言ってた口ぐせのように
このせまい国のどこかにきっと
地平線の見えるところがあるとね
その目を輝かせて


9.デッキに佇む女

作詞:大久保一久
作曲:大久保一久

北行き船のくもった 窓ガラスを指で撫で
ぼかした窓越し ふと目をやれば
ベージュのコート衿たて 一人で海をみつめて
デッキに佇む人がいる
なぜ過ぎた日を 思い出すようにして
乱れ髪もそのまま WOO
一人で旅する人は どこかに淋しさがある
過ぎゆく季節の 風に似て

つぶやき声がかすかに 部屋の中に流れても
それさえ船うつ 波は消してく
小さな肩振わせて 寒さに耐えているなら
少しの言葉をかけてみよう
そうあの人は 行きずりの女なら
袖すり合うのもいい WOO
一人で旅する人は どこかに淋しさがある
馬鹿げた思いは ガラス越し


10.海岸通

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたが船を選んだのは
私への思いやりだったのでしょうか
別れのテープは切れるものだとなぜ
気づかなかったのでしょうか
港に沈む夕陽がとてもきれいですね
あなたをのせた船が小さくなってゆく

夜明けの海が悲しいことを
あなたから 教えられた海岸通
あなたの言うとうり 妹のままで
いた方が 良かったかもしれない
あなたがいつか この街離れてしまうことを
やさしい腕の中で 聞きたくはなかった

まるで昨日と同じ海に波を残して
あなたをのせた船が小さくなってゆく


11.漂う

作詞:大久保一久
作曲:大久保一久

翔びかう鴎 しゃがんでみてる
“淋しさ”それに沈むふりをする
君の細い背に時の流れを感じて
心の隙間を僕の愛でうめてみる

真白な頬さえ赤く染めてしまう頃
海辺の風もいまは吹かない

遠くに煙る タ暮れの街
裏街あたり ふと足を止めて
流れる歌にも 耳をかたむける人は
別れと幸せ肩に感じてるからさ

愛する事にも いつかなれてしまえば
ささいな日々も時に流れる

僕は穏やかに 少し心おちつかせ
君の香りには 何か忘れていたものが

真白な頬さえ赤く染めてしまう頃
海辺の風もいまは吹かない


12.でい どりーむ


13.三丁目の夕焼け


14.ささやかなこの人生

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

花びらが 散ったあとの
桜がとても 冷たくされるように
誰にも 心の片隅に
見せたくはないものが あるよね

だけど 人を愛したら
誰でも心のとびらを 閉め忘れては
傷つき そして傷つけて
ひきかえすことの出来ない 人生に気がつく

やさしかった 恋人達よ
ふり返るのは やめよう
時の流れを 背中で感じて
夕焼けに 涙すればいい

誰かを 愛したその日には
たとえば ちっぽけな絵葉書にも心が動き
愛をなくしたその日には
街角の唄にも ふと足を止めたりする

風よ 季節の訪れを
告げたら 淋しい人の心に吹け
そして めぐる季節よ
その愛を拾って 終わりのない物語を作れ

やさしかった 恋人達よ
ささやかな この人生を
喜びとか 悲しみとかの
言葉で決めて 欲しくはない


15.あいつ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

雪の中一人の男が 山に帰っていった
ただそれだけの話じゃないか あわただしい季節の中で
花束投げた あの娘の言葉が こだまして帰ってくるけど
雪どけ水の音に消されて また静けさがおとずれる

だからもう忘れちまえよ あんなやつのことは
こんなかわいい人を残して 一人でゆくなんて
あいつがたとえ 想い出ひとつ 何も残さなかったのは
あいつにすれば せいいっぱいの 愛だったんだね

春が来たら 去年と同じように また山でむかえよう
それまでにきっとあいつの 得意だった
歌をおぼえているから
…………………………


16.古都


17.月が射す夜

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

窓から月が射す夜は
言葉では喋りたくない

君と居る 夏が行く 暑すぎたね ふふ

遠くを見てる
横顔が寂しい君だけれど

人はみな さびしがりやの
顔してるものだろう

音が跡切れた風鈴だけに
さびしい人の心が解かる

ある時 笑っていたね
流されれば すべてが終わるなんて

君は今 夏の終わりに何を捨ててゆくのか

季節が動く時の 蝉の声 響けば
さびしい人の心も変わる


18.夕凪

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

ふと言葉がとぎれたとき
こがね虫が飛び込む
夏 夕暮れ 風が止まる瞬(ひととき)の間に
うすけむり たなびけば……
君のそばは 君のそばは
うすむらさきの芳り

月夜に蔭れているのは
めくる明日の幸せ
タ顔の花 君の笑顔 透(すきとお)る白さを
藤越しにくらべては……
君のそばは 君のそばは
うすむらさきの芳り


19.小さな手


20.お前だけが

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

たとえこの世界で一番きれいな人が
ぼくを好きだと言っても

たとえこの宇宙で一番きれいな星を
ぼくにくれると言っても

ぼくは何もいらない

お前だけが お前だけが
お前だけがいてくれたら それでいい
お前のやさしい笑顔が
そこにあれば それでいいのさ

ぼくとお前の可愛いい子供が生まれたら
写真を見せて いうんだ

これがパパとママの若い頃の写真さ
どうだ今も 変わらないだろうと

朝陽がもう さし込んでくる

お前だけを お前だけを
お前だけを 愛しているから
夜がとても短かすぎて
愛を語り尽くせない

夜がとても短かすぎて
愛を語り尽くせない


21.冬京

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

ぼくの部屋の 夕暮れは
君が去ったドアの方から始まる
あの頃ぼくとそして君の夢は
同じものだと思っていた

ぼくの胸に顔をうずめて
潮の香りがすると
故郷のない君だから
わかるのだろう

あの頃ぼくは何のために
君と同じ朝をむかえてたんだろう

赤い電車は止まらないほどの
その小さな駅の見える部屋で
階段のぼる ぼくの足音
響き始めたとき

読みかけの本にしおりを
はさむ人もいない
こんな淋しさそれも東京
そして生きていくため

暖かい愛がなければ
冬は越せはしない


22.ほおづえをつく女

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

振り向きもせずに男は去った

女は半年泣き続けた
薄暗い部屋で ほおづえをついたまま
幸せな日々を 思い出していた
何故すてられたのかも わからないまま

女は半年泣き続けた
新しい季節が女を変えた 出会いを求めて町に出た
髪を切り胸のボタンひとつはずして
化粧直して 女は生まれ変わった

お茶を飲みながら ほおづえをついたまま

女は男を捜しつづけた
女はそっと煙草くわえた 男はすかさず火をつけた
かげりある女は とてもきれいに見える
思わず誰でも 手をさしのべてみたくなる

灰皿の中の 古い燃えさしがまた
新しい炎で燃え上った
数える間もなく時は流れた
振り向きもせずに 男は去った

慣れすぎた暮らしに 女は甘えすぎて
男の心にまで ほおづえをついてしまった
夜空の星が とても美しいのは
ほんのすこし 光っているから


23.22才の別れ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたに「さよなら」って言えるのは今日だけ
明日になって またあなたの暖い手に触れたら
きっと言えなくなってしまう
そんな気がして…
私には 鏡に映ったあなたの姿を 見つけられずに
私の目の前にあった幸せに すがりついてしまった

私の誕生日に 22本のローソクをたて
ひとつひとつが みんな君の人生だねって言って
17本目からはいっしょに火をつけたのが
きのうのことのように…
今はただ 5年の月日が永すぎた 春といえるだけです
あなたの 知らないところへ嫁いでゆく 私にとって

ひとつだけ こんな私のわがまま聞いて くれるなら
あなたは あなたのままで
変らずにいて下さい そのままで


24.夜の国道

作詞:大久保一久
作曲:大久保一久

夜の国道雨まじりの霧の中を
二人乗せた車が走って行く

雨の音に消されながら別れ話し
男の口からこぼれる

愛の終りはいつでも燃え尽きたマッチの軸さ
一度つけば激しく燃えあたたかくつつみこみ
そして燃え尽きてしまえばはかなく消える

街の灯雨に煙り、遠くに見え
何故か二人の間あらわすよう
流れてくるラジオを消したその男は
まるで過去をのがれようとしている

行きかう車のライトが女の横顔てらし
まるで幕がおりた時のピエロの顔のようさ
いつも楽しませ終われば涙もみせる

愛の終りはいつでも去り行く女の素顔
ひとつひとつこわれてゆく砂の器のようさ
そして流れてしまえばあるまいものを


25.暦の上では

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

君が涙ポツンと 落した日 街では
もう春のセーターが 店先に並んでた
街はまだ冬の名残り 風は冷たい
君が窓開けて ぼくを呼べば
やっぱり 振り向いてしまう
君の涙が雪に変って ぼくの肩に落ちた

君から借りたノートを 返したその後で
二言三言かわした言葉がぎこちない
“卒業”なんて言葉はとてもきらいさ
君と悲しみ 君と笑った 学生時代も終わり
ボタンダウンのシャツも そろそろ
着れなくなってくる頃

下りの汽車の時間が気になるけど
野球帰りの子供達の声
にぎやかな午後のひととき
暦の上ではもう春なのに
まだまだ寒い日がつづく

Woo…

…Tu ru ru


26.トパーズ色の街


27.アフタヌーン通り25

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

涙ぐんでたように見えた
あの日の店の片隅にいて
憧れてるのはとても古いアメリカの唄のよう
そして二杯目のコーヒー

ウフフフ…雨が降り始めたから
もう君を離さないよ
そして君とも一度うまくやってゆきたい

風が季節を運んでいった
君はやさしい女になった
煙草ふかしていつか見た
フランス映画のよう帽子を深めにかぶって

ウフフフ…雨が雪に変わる頃
君を連れてゆくよ
街はずれに見つけた新しいぼくの部屋まで


28.忘れゆく歴史

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

小雨が窓をたたく日曜日の朝は
一人になったことを また思い出す
君のいない朝は
こんなにもさみしいものですか
いつも君と二人の朝は
踏切の音をかぞえながら
すこしずつ 明けていったのに

君を忘れるために 街へ出てみたけれど
君の思い出に 出会ってしまう
電車道に沿って
咲いてる名も知らぬ花の色は
あの日の君の口紅と同じ
淡いオレンジ色してる
日に焼けた 君に似合ってた

あの日から毎日のなにげない出来事も
君を忘れてゆく 歴史の一つ
夏のにわか雨が
かわいた砂にしみこむように
秋はすぐに通りすぎて
君のいないこの冬は
どこまで 寒くなるのだろう


29.あの唄はもう唄わないのですか

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

今朝新聞の片隅に
ポツンと小さく出ていました
あなたのリサイタルの記事です
もう一年経ったのですね

去年もひとりで 誰にも知れずに
一番うしろで見てました
あの唄 もう一度聞きたくて
私のために作ってくれたと
今も信じてる あの唄を…

あなたと初めて出会ったのは
坂の途中の小さな店
あなたはいつも唄っていた
安いギターをいたわるように

いつかあなたのポケットにあった
あの店のマッチ箱ひとつ
今でも 時々とりだして
ひとつ つけてはすぐに消します
あなたの香りがしないうちに

雨が降る日は 近くの駅まで
ひとつの傘の中 帰り道
そして二人で口ずさんだ
あの唄はもう唄わないのですか
私にとっては 思い出なのに


30.男物のシャツ


31.少しだけの荷物

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

もしも、幸せを計ることができるなら
積重ねた新聞の高さなのかも知れない

もうすぐ君もこの部屋を出て
新しい生活が始まる

住み慣れたこの部屋に
慣れすぎたその時が
いつかは来ることもわかってはいたけれど

愛し合ってたあの頃の二人は
けんかも出来たのに
この頃はとてもやさしい目をしてる

愛し合ってたあの頃の二人に
一日はすぐに暮れたのに
この頃時はぼくの回りで止っている


32.夜汽車は南へ

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

愁いを残して 夜汽車は南へ走る
時の流れと すれ違うように走る
静けさが今 友達なら
黙って窓にもたれよう

どこかで目覚めたばかりの
赤ん坊の声がよく響く
そのけたたましいほどの泣き声を
誰も憎むことはできない

ああ 人生がくり返すものなら
またいつか君に出逢うだろう

走りゆく列車の
網棚の上に置かれた
誰にもなじみの
菓子箱がひとつゆれてる

その帰りを待つ人々達
そして帰ってゆく人

ひとりの人生は
いくつかの絆で結ばれている
その美しすぎるほどの絆を
ほどきながら汽車はゆく

ああ 遠ざかるほど君は近づく
ぼくの心のレールを走って


33.曙

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

雪が溶けて河を流して
時の流れも変わり始める頃
誰もが人恋しくて
つぶやく言葉がたまらなくやさしい
悲しみなんて幸せの前触れ

月が出るまで このひとときを君に

影を残して西へと流れてゆく
今日の終わりを愛する人へ

ああ東京かすみそうな街
そっと暮らしてゆければただそれだけでいい

悲しみなんて幸せの前触れ
月が出るまでこのひとときを君に

悲しみなんて幸せの前触れ
月が出るまでこのひとときを君に


34.Bye Bye

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

人は誰でも皆 愛し愛されて
悲しい恋の終わり 知り過ぎてるのに
いつかその傷跡 右手でかくして
左手でまた誰かを抱くことがなぜできたりする
男には女は解らない 時がいくつ流れても…
Bye Bye さよならを Bye Bye 告げた夜は
男ひとり その背中に 星がひとつ流れる

きれいな言葉だけで 人は愛せない
それに気づいたところで まだ若すぎるさ
コスモスの咲く頃 アジサイは消えて
若い心の傷は いつの間にか治っているもの
女には男は解らない 涙いくつ 流しても…
Bye Bye 三日月に Bye Bye 操られて
女ひとりの 恋の道を 迷い始めている


35.ロンリネス

作詞:大久保一久
作曲:大久保一久

いつもの様に朝が来て
あたたかい朝陽が窓を通して差し込んで来る
心がおちつきました何もかも忘れて

※オー ロンリーロンリーロンリーロンリーネス
今日から私は一人ぼっち
オー ロンリーロンリーロンリーロンリーネス
昨日までよ さようなら※

この静けさの中で
今までの想い出が めぐりめぐって消えて行く
いろんな事がありました
今は何も悔いはありません

(※くり返し)


36.男は明日はくためだけの靴を磨く


37.あとがき


38.そんな暮らしの中で

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

歩き始めた子供の
笑い声が響いてる
そんな暮しの中で
芽ばえ始めた「何か」を
大切にして生きるため
日々の暮しがある
時計の針が時を
流しているわけでもなく
明日の朝
新聞の日付がただ
変わっているだけのこと

2センチ足らずの雪が
科学の街 東京を
一日でぬりかえる
その変わらぬ雪の色に
人は何を思うのだろう
変わりゆくこの日々に
寒さの中に
かくれているのは
暖かさなのだから
冬の朝
目覚めたときの
あと五分の幸せを
誰もが知ってる